ピアカウンセリングとは

ピアカウンセリングの大きな特徴は、「同じ経験をした人同士だからこそ生まれる効果」があることです。これが、専門家によるカウンセリングとは違う大きなポイントです。

ピアだからこそ生まれる効果

安心感と信頼が生まれやすい

  • 似たような経験をしているから、「この人なら分かってくれるかも」という気持ちになりやすい。
  • 「変に気を遣わなくていい」「理解されないストレスがない」という安心感がある。

💡 例:
うつの経験がある人同士なら、「頑張れって言われてもつらいんだよね…」という気持ちを説明しなくても分かり合える。


「共感」だけでなく「希望」も生まれる

  • 同じ困難を経験した人が「今こうやって生きている」という姿を見ることで、「自分も大丈夫かもしれない」と思える。
  • 過去に似た状況を乗り越えた人から学ぶことで、新しい視点が得られる。

💡 例:
依存症のリカバリーしている者が、「最初は何度も失敗したけど、こういう方法で乗り越えたよ」と話すことで、相手に「自分もできるかも」と希望が生まれる。


アドバイスではなく「対話」だから、自分で考える力が育つ

  • ピアカウンセリングでは「こうした方がいいよ」とアドバイスを押しつけるのではなく、一緒に考える。
  • 「この人が乗り越えた方法」と「自分に合う方法」は違うかもしれないから、対話の中で自分に合った道を見つけていく。

💡 例:
「あなたにはこの薬が合うよ」と言うのではなく、「私はこうだったけど、あなたはどう?」と、お互いの経験を交換しながら探っていく。


「上下関係」がないから、対等な関係でいられる

  • 専門家とクライアントの関係だと、「この人はすごい人」「私は助けられる側」と思いがち。
  • ピア同士なら、「お互いに学び合える存在」として対等でいられる。

💡 例:
専門家には「こうしなきゃいけない」と思ってしまう人も、ピアカウンセリングなら「お互いに悩みながら進んでるんだ」と思えて、リラックスして話せる。


ピアだからこそ得られる価値

「話せる」こと自体が回復の一歩になる
共感だけでなく、新しい視点や希望を得られる
上下関係なく、対等に話せるから気持ちが楽になる
「こうしなきゃ」ではなく、「どうしたい?」を一緒に考えられる

ピアカウンセリングは、「ただ気持ちを分かち合うだけ」ではなく、新しい可能性に向かっていくための対話でもあります。同じ経験を持つからこそ、言葉にしづらいことも共有しやすく、より深い理解と変化につながるんです😊

東京WRAPの個人的な見解です。

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