「主体性」と「権利擁護」を二重丸で表してみよう

🟢 中心の丸:「主体性(自分が主体となること)」

自分で選ぶ力、自分の気持ちを知って、自分で決めて動いていく力のことです。

具体例:

「今日は気分が沈んでるから、静かな公園を散歩しよう」と、自分に合った過ごし方を選ぶ。

「このお医者さんの言うことに納得いかないから、ほかの選択肢を調べてみよう」と思う。

「自分には音楽が元気のもとだから、毎日15分は好きな音楽を聴こう」と決める。

これらはすべて、自分が自分のことを一番よく知っている、という前提に立って行動している姿です。

🔵 2重丸の外側:「権利擁護(自分のために声をあげること)」

自分の希望やニーズが、まわりの人や環境によって脅かされたときに、「わたしはこうしたい」と伝えること。ときには勇気がいるけれど、自分を守る大切な行動です。

具体例:

病院で、説明がわかりづらくて「もう少しわかりやすく話してもらえますか?」と伝える。

施設で、毎日決められた食事を出されているが、「私はアレルギーがあるので、別のメニューにしてほしい」とお願いする。

グループ活動の中で、「今日は話したくないので、聴いているだけにしたい」と伝える。

🎯 二重丸の関係

主体性がしっかりしている人ほど、自分の望みに気づきやすくなります。

その結果、「こうしたい」とまわりに伝える、つまり権利擁護の行動が出てきやすくなります。

逆に、主体性がうすれてしまうと、自分の希望を見つけにくくなり、「仕方ない」「我慢すればいいや」「私なんか」「他の人が幸せなら」と、自分を後回しにしてしまうかもしれません。

このようなイメージで、まず「自分の中にある主体性に気づくこと」が出発点であり、その主体性が育つことで、必要なときに「自分の権利を守る」行動につながっていくこともあるのかなと。そんな話をしたいと思っています。

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