「Taking Action 〜リカバリーに向けた学びと実践のための自己支援プログラム〜」
内容:
Taking Actionは、アメリカのSAMHSA(物質乱用・精神保健サービス局)が作成した、心のリカバリーを支える自己支援教育プログラムです。
自分の力を取り戻し、希望を見いだし、人生を主体的に生きるための実践を学ぶものです。
- リカバリーとウェルネスを育むプログラム
- 「希望」「自己決定」「相互尊重」「力(Strengths)」を大切にする
- ファシリテーターと参加者が対等に学び合う
- すべての参加が自発的
- 多様性を尊重し、誰にでも安全に使える
🔹2. Taking Actionの目的と特徴
目的:
- 人がリカバリーの過程で自分の健康・希望・生き方を取り戻すことを支える
- 自己決定と自分が主体となることを促す
- ピア(仲間)と共に学び合い、支え合う環境をつくる
特徴:
- 24のセッションからなる自己学習・ピア教育プログラム
- 希望、自己肯定、自己表現、ピアサポートなどの実践を学ぶ
- 個人ワーク・グループワーク・体験の共有を通して学ぶ
🔹3. セッション内容の紹介(抜粋)
- 1. リカバリーへの導入
リカバリーの考え方と「希望」の力を学ぶ。 - 2. 自尊心を育てる
自分を大切にする方法を見つける。 - 5. 自己決定とエンパワーメント
自分の人生を自分で選ぶ力を育てる。 - 6. 自分の声を発する(自己アドボカシー)
必要な助けを求め、自分を守る方法を学ぶ。 - 12. ピアサポートと仲間づくり
仲間と共に支え合うリカバリーの方法を体験する。 - 15. リカバリーのための行動プランづくり
日々のウェルネスを保つためのプランを作る。 - 19. クライシス後プラン
困難な時期の後に立ち直るための方法を整理する。 - 24. 自分の成長をふりかえり、祝い合う
🔹4. 倫理と価値(Values & Ethics)
Taking Actionでは、次の価値を大切にしています。
- 希望(Hope)
- 自己決定と自分が主体となること(Self-determination & Empowerment)
- 対等性と相互尊重(Equality & Mutual Respect)
- 多様性の受け入れ(Diversity & Inclusion)
- 力に注目する(Focus on Strengths)
- 無条件の受容(Unconditional High Regard)
🔹5. 実施のしかた(ファシリテーター向け)
- 1回90分〜120分のグループセッション
- 週1回・全24回が基本(短縮版=ミニコースも可)
- ファシリテーターは「先生」ではなく、共に学ぶ仲間
- 参加は完全に自発的で、話さない権利も尊重される
🔹6. 日本での活用例や意義
- 精神的な困難を経験した人やピアサポーターが使える実践型プログラム
- WRAP(元気回復行動プラン)とも親和性が高い
- ピアサポートや地域リカバリー活動に取り入れやすい
🔹7. 資料・参考文献
- SAMHSA『Taking Action: A Mental Health Recovery Self-Help Educational Program (2014)』
- Mary Ellen Copeland ほか
- 参考:WRAP, Intentional Peer Support, Dealing with the Effects of Trauma など関連資料
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