Taking Action(テイキング・アクション)概要
1. プログラムの定義 アメリカの薬物乱用・精神衛生管理庁(SAMHSA)の支援を受けて開発された、メンタルヘルスの課題を持つ人々のための「自己主導型・回復(リカバリー)教育プログラム」です。 開発者は、世界的に有名なWRAP(元気回復行動プラン)の創始者であるメアリー・エレン・コープランド博士です。
2. 目的とゴール
- 目的: 参加者が自分の人生の専門家として、自らの健康とウェルネス(幸福)の主導権を取り戻すこと。
- ゴール: 単に症状を管理するだけでなく、食事、運動、睡眠などの生活習慣を含めた「全人的な健康(心と体の両方)」を実現し、豊かに生きること。
3. プログラムの構成(全24セッション) 通常は週1回などのペースで開催される、学校のような「クラス形式」のプログラムです。大きく分けて以下の要素を学びます。
- 基礎概念: 「回復は可能である」という希望、自己決定権、権利擁護(アドボカシー)など。
- 生活習慣の改善: 精神疾患を持つ人の平均寿命が短いという課題に対処するため、食事、運動、睡眠、禁煙などの具体的な健康管理スキル。
- WRAP(元気回復行動プラン)の作成: 自分自身の「元気の道具箱」や「クライシスプラン」を実際に作り上げる作業。
- 実践的スキル: 医師との話し方、サポートシステムの作り方、リラクゼーション法など。
4. 大きな特徴
- WRAPの拡張版: WRAPを作るだけでなく、それを作るための「土台(自尊心や希望)」を養い、作ったプランを実際の生活で使いこなすための「実践」までをカバーする包括的なカリキュラムです。
- ピア主導(Peer-Led): 専門家が教えるのではなく、同じ経験を持つ仲間(ピア)がファシリテーターとして進行し、対等な関係で学び合います。
- 「身体の健康」への注力: メンタルヘルスだけでなく、身体的な健康(フィジカルヘルス)を回復の重要な鍵として位置づけています。
一言で言うと… 「WRAP(元気回復行動プラン)という『道具』を作り、それを人生という長い旅で使いこなしながら、心も体も健康に生きていくための『実践的な学校』」です。
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