「望む未来」へ、一緒に歩き出そう(向かうこと)

こんにちは!ここでは、意図的なピアサポートの4つのタスクの最後、「向かうこと」を探検するよ。過去の問題や今のつらさから目をそらすんじゃなくて、それを力に変えて、どんな未来に向かっていきたいかを一緒に見つける旅だよ。


【まずはここから】後ろじゃなくて、前を向いて歩こう

(車の運転をイメージしながら、シンプルにつかんでみよう)

  • バックミラーばかり見ていては、進めない 車の運転を想像してみて。バックミラーで後ろばかり気にしていたら、前に進むのは怖いし、危ないよね。ピアサポートでは、つらい経験(後ろの景色)をたいせつにしながらも、ちゃんと前(未来)を向いて進むことを応援するんだ。
  • 「何がいや?」から「何がいい?」へ わたしたちはつい、「こんな自分はいやだ」「この状況から逃げたい」と考えがち。でも、それだけだと、頭の中は「いやなこと」でいっぱいになってしまう。 そうじゃなくて、「じゃあ、どんな自分だったら嬉しい?」「どんな状況になったら、わくわくする?」って、自分の「望むこと」に光をあてる。それが「向かうこと」の第一歩なんだ。
  • 希望がエネルギーになる 自分の望む未来を思い描くと、不思議と力が湧いてくることがある。それは、ただ問題が「ない」状態を目指すんじゃなくて、心から「こうなりたい」と思える目的地があるからなんだ。

【もっと知りたい人へ】「どうなりたい?」の地図を一緒に描こう

(「向かうこと」を、もっと具体的に、自分たちの関係の中でどう実践していくか、一緒に考えてみよう)

1. 「問題解決」のわなから、抜け出してみよう

これまでの支援では、「問題」を見つけて、それを「解決」することが中心だったかもしれない。でも、ピアサポートでは少し違う見方をするよ。

  • 「問題」に焦点をあて続けると…: 例えば、「不安をなくしたい」とだけ考えていると、わたしたちのエネルギーは「不安」と戦うことに使われてしまう。 頭の中は「不安」のことでいっぱいだ。
  • 視点を変えてみる: そうじゃなくて、「不安がない時って、どんな感じだろう?」「どんな気持ちでいられたら、『ああ、いいな』って思えるだろう?」と問いかける。そうすると、わたしたちの意識は「望んでいる状態」に向かい始めるんだ。
2. ふたりの「ビジョン」を一緒に作ってみる

「向かうこと」は、一人で作る計画というより、ふたりの対話の中で生まれてくる共有のビジョンのようなものなんだ。そのために、こんな「力のある質問」が助けになるかもしれないね。

  • もし、すべてがうまくいったら、半年後のあなたの生活はどんな感じかな?
  • どんな気持ちで毎日を過ごしていたい?
  • そのために、どんな小さな一歩が今日から踏み出せるだろう?
  • あなたが今信じていることは、その望みをサポートしているかな?

こんな対話を重ねることで、ただ漠然としていた「望み」が、だんだんとはっきりとした景色になっていくんだ。

3. 旅の道具:「フォーカス・プラン」を作ってみよう

望む未来への旅の地図として、「フォーカス・プラン」という道具があるよ。 これは、次のようなことを一緒に考えるためのものなんだ。

  • 目的地(ビジョン): あなたが本当に望んでいることは何だろう?
  • 障害物(邪魔していること): その目的地に向かうのを邪魔している考えや恐れは何かな?
  • 持っている道具(強み): あなたがすでに持っている強みや、変化を助けてくれるものは何だろう?

これは、どちらか一方が作るんじゃなくて、お互いの視点を持ち寄りながら、一緒に作り上げていくものなんだ。


さいごに

ここまで、ピアサポートの4つのタスクを一緒に旅してきたね。

「つながり」を築き、「お互いの世界観」を尊重し、「対等な関係(相互性)」を育む。その土台があるからこそ、わたしたちは安心して「望む未来へ向かう」ことができるんだ。

あなたの望む未来は、あなただけのもの。でも、そこへ向かう道は、一人で歩かなくてもいい。

一緒に、最初の一歩を踏み出してみようか。

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