WRAPクラスへの参加方法
価値と倫理安心できる雰囲気のなか、お互いの経験から学びが生まれる場作りのために、ラップのファシリテーターが大切にしている価値と倫理があります。これらの価値と倫理は、ラップの考案者であるメアリー エレンさんが、ラップクラス(グループ)を進行するにあたって大切な事柄を参加者とともに探求し、言葉に表したリストです。ファシリテーターとして、わたしは、
- 参加者を尊敬する。
- 参加者をありのままに、個性的で特別な人として認める。
- 誰にとってもリカバリーに際限はないのだということを常に伝える。
- 希望の感覚を大切にする。
- 人々の経験を受け止め、肯定する。
- その人の尊厳を尊重し、慈しむ気持ち、敬意、無条件の尊敬をもって接する。
- 最終的な回答ではなく、人々に選択の自由と選択肢を示す。
- 一人一人が自分に関する専門家(エキスパート)なのだという考えを支持する。
このクラス(グループ)は、参加者は自分自身の経験と他の人の経験から学びます。このクラス(グループ)は、次のことに基づいています。
- 自分で決めること:扉を開くものであっても、それぞれの進む道を定めるものではない。
- 平等の信念:他の人より、人として優れていたり価値が高いという人は存在しない。
- 理解を深め元気を促進するために、お互いに協力し、お互いに学びあうモデルである。
- 他の治療法に取ってかわるものではないけれども、それらを補うことができる。
- 誰の哲学にも合わせることができる。
- 経験している困難の重さにかかわらず、誰にとっても簡単で安全なものである。
- 当たり前の感覚に基づいている。
- 誰にでもできることである。
- 常に変化している:知識は常に拡大し際限がない。
- どのような哲学やモデルにも基づいていないが、どのような哲学やモデルも取りいれることができる。
- プログラムというだけではなく、生き方である。
大きなエゴ、“権力顕示”、思い上がり、偏見、憎しみが入り込む余地はありません。それぞれが抱えている問題、おかれている状況に関わらず、誰もがその場に属しています。あらかじめ定められた結果があるわけではありません。自分自身のゴールを目指して、それぞれがそれぞれのペースで進んでいきます。
政治的な議題は取り扱いません。
(政治的議論は、他により適切な方法で扱われるべきでしょう)常に、性的行動に関する厳密な行動基準に従うようにします。
ファシリテーターとして、性的な誘い、ハラスメント、差別と受け取られるような行動は差し控えます。クラスで、そのような行動をとる人がいた場合、それらは受け入れられないものであることを伝えます。そのことについて困難を感じる場合には、この問題に関してサポートをしてくれると確信できる人に相談します。参加者にとって、安全で、安心でき尊敬されていると感じられる雰囲気をつくるために、最大限の努力をします。
引用元:http://wrap-jp.net/morality.html
私たちは上記の考え方に沿って運営しています。
WRAPクラスへの参加方法の前に「WRAPの何が良かったか?」を書いておきます。
私にとってWRAPは当事者がよく不足しやすい部分のワークがあり、自分の不足部分への気付きが発生しやすかったです。
また、自分の専門家は自分という考え方が支援者や親、周りの人に振り回された私には助けになりました。
精神疾患の方が作られただけあり、当事者に不足しやすい部分が当てはまるケースは多々あると思います。
発達障害から二次障害で精神疾患にいくケースを見ていると、WRAPは気づきを発生させてくれるものだと私は捉えています。
そして発達障害に有効な治療方法はいまだないという認識です。現在の治療方針は大きく分けて、投薬、カウンセリング、デイケアなどあります。しかし、一部に効くかどうかで生活の大部分をカバーできるものではないです。もちろん障害受容をしないといけない部分もあるかもしれません。
それであれば精神疾患のかたがた取り入れているWRAPを発達障害にも取り入れ日常生活を自分にとって好ましい生活になるようにしたいと思っています。
下記の場合に効果があると私たちは思っています。
・自分の症状、特徴をうまく言語化できていない方
・自分の生活をよりよくしていきたい方
・ユニークな人として生活をおくりたい方
ご興味ある方はぜひ、下記の内容をお読みの上、ご参加ください
障害保健福祉関係主管課長会議 H19.9.18 資料9-2からWRAPについて下記の通り抜粋しました。
下記の内容を意識し、WRAPを運営しております。
WRAPクラスは2クラスに分かれます。1つはWRAPを深める会、もうひとつはWRAPの会です。
WRAPクラスの会ではWRAP連続クラス、WRAP集中講座(1日)にて、MYWRAPを作成方法を一緒に勉強していきます。
わからない時は何回か参加したり、他のWRAP定期講座にご参加ください。
WRAP実践の会では実際にMY WARPを作成した方ようです。よってクローズで運営します。
こちらではWRAPを継続できていることを確認し、良かったことの発表や困ったときはみんなで困ったことを当事者研究します。
例えば、困った症状になった時、自分の語りを通して他の人の似た事例を聞きながら、WRAPの修正、追加などを検討します。
ここから下はオープンで開催しますWRAP集中講座をメインにご説明致します。
内容
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- 自己紹介(ハンドルネームを伝えるだけでもOK!)
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- 今日の目的は?
- 今日はどんな感じ?いい感じ?よくない感じ?
参加者の条件
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- 参加費を払える方
- WRAPを学びたい方(健常者でもOK)
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- 参加申し込み方法にしたがい、自らの意思で参加申し込みできる方
- 下記のルールを守れる方
参加時のルール(安心のための同意)
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- 政治の話題、営利目的の活動は厳禁。
- 借用している施設のルールに従うこと。
- つかれたら休んでもよい。
- あつくなったときはクールダウンしましょう。
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- ここでのことは他では喋らない。
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- トイレに自由に行っても良い。
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- 身体を自由に動かして良い。
- 飲食自由~(アルコールは除く)。
参加申し込み方法
- ここから申し込みます。