東京WRAPのご紹介

東京WRAPは、こころのゆらぎを抱える人も、いまは元気な人も、自分の「元気のもと」を見つけて育てるための自分で作るプランづくりの場です。場をひらくのは、日々WRAPを使っている体験のある仲間
わたしたちは、出会いをたいせつにしながら、ちがいを学びの種に変え、希望を手がかりに一歩ずつ進むことを心がけています。


こんな場にしたい(大事にしていること)

  • 学び合い・育ち合い
    それぞれの歩みや感じ方のちがいを、たがいに学ぶきっかけとして受けとめます。うまく言えなくても大丈夫。小さな気づきをみんなの学びに換えていきます。
  • 関係をたいせつにする
    まず相手の声に耳をすませます。もし行き違いがあっても、切らずにつながり直す道をいっしょに探します。
  • 希望をたずさえて歩む
    できている小さなことに光を当てます。できていない所ばかり見ず、これからできそうなことを見つけます。

クラスの進め方(やりとりの雰囲気)

  • つながる
    いまの気持ちをひとことずつ分かち合い、ちぎれたら合図を出してつながり直す工夫をします。
  • ものの見方をひろげる
    決めつけず、「その人にはどう見えているだろう?」とたずね合います。語られていない背景にも思いをはせます。
  • たがいに学ぶ
    先生・生徒というより仲間同士。問いかけとねぎらいを行き来させながら、それぞれのやってみたことを持ち寄ります。
  • めざすほうへ動く
    望まないことを避けるだけでなく、どんな一日がいいかをえがき、次の一歩を小さく決めます。

WRAPってなに?

WRAPは Wellness・Recovery・Action・Plan の頭文字から生まれた、元気を保ち、つらいときに持ち直すための行動のプランです。
土台にあるのは「自分が自分のいちばんの専門家」。だれかに作ってもらうのではなく、自分の言葉で、自分に合うように作ります。

このクラスで作るプラン(たとえば)

  • ふだんの暮らしのプラン
    元気でいられる工夫や習わしを見つけ、毎日に落とし込みます。
    (眠りのととのえ方、人とのつながり、ほっとする時間 など)
  • 不調のきざしと きっかけ への手立て
    「あれ?」というきざしや、調子を崩しやすいきっかけを見分け、どう向き合うかを考えます。
  • 困りごとが大きくなったときのプラン(クライシスプラン)
    望む関わり方、頼みたいこと、避けたいことをはっきりさせ、まわりに伝えやすい形でまとめます。
  • 持ち直したあとのプラン(クライシス後プラン)
    元気が戻ってきたとき、ぶり返しを防ぎ、よい流れを保つ工夫をそろえます。

どのプランも、自分の速さで。分かち合うかどうかはいつも自分で選べます


学びを深める動画(東京WRAPの再生リスト)

クラスの前後に見ておくと、当日の話し合いがやわらかく始めやすくなります。あとから見返すふり返りにも役立ちます。


WRAP 再生リスト

  • WRAPの基本と、やってみた例をわかりやすくまとめた動画です。

意図的なピアサポート 再生リスト

  • つながりを大切にする関わり方や、ふり返りに使える問いを紹介しています。

参加のすすめ

東京WRAPは、「学び合い・育ち合い」「関係を大切にする」「希望をたずさえて歩む」を合い言葉にしています。
うまく話せなくても大丈夫。沈黙も大事な時間です。ここで出会う物語からヒントを受け取り、あなたの暮らしに合う形に持ち帰って、少しずつ育ててみませんか。


ひとこと

東京WRAPは、出会いからはじまる生きているプランづくりの場です。
きょうの小さな一枚が、あしたの自分をすこし楽にするかもしれません。よかったら、いっしょに手を動かしてみましょう。