東京でウェルネスとリカバリーをお互いに学ぶ

Taking Action 〜リカバリーへの学びと実践〜

Taking Action(テイキング・アクション)は、アメリカの公的機関であるSAMHSA(物質乱用・精神保健サービス局)が作りあげた、心のリカバリーを支える自己学習プログラムです。
このプログラムは、メアリー・エレン・コープランド博士と、多くの当事者・仲間たちが共に知恵を出し合いながら作りました。
それぞれが「自分の人生を取り戻す」ことをめざし、希望と力を育むための道しるべとなっています。


このプログラムが大切にしていること

Taking Action は、次の価値を土台としています。

Taking Action では、「教える人」と「学ぶ人」に上下はありません。
ファシリテーターも参加者も、互いに学び合いながら共に進んでいく仲間です。


Taking Action の目的

Taking Action は、心の回復を自分の手の中に取り戻すことをめざします。
人が自らの力で健康とウェルネスを育み、望む生き方をつくり出す――そのための学びと実践の場です。

SAMHSAは、リカバリーを次のように示しています。

「リカバリーとは、人が自分の健康とウェルネスを高め、自分の力で人生を歩み、持てる力を十分に生かしていく変化の過程である。」

Taking Actionは、この考えに基づき、4つの柱を大切にしています。

  1. 健やかさ(Health)
     からだとこころをいたわり、健康を支える選択をする。
  2. 安心できる居場所(Home)
     安定した、安全な暮らしの場をもつ。
  3. 生きる目的(Purpose)
     学び、働き、創り出す中で、自分の人生に意味を見いだす。
  4. つながり(Community)
     支え合う人々との絆を育て、共に生きる。

プログラムの内容

Taking Action は、全24回のセッションで構成されています。
それぞれがリカバリーの一歩を学び、実践するためのテーマを持っています。

主な内容は次のとおりです。

セッションは、少人数のグループで進められます。
互いの話を聴き合い、安心して自分の考えや気づきを言葉にできる場です。
すべての参加は自発的であり、話さない選択も尊重されます。


ファシリテーターのあり方

Taking Action のファシリテーターは「指導者」ではありません。
共に学び、支え合う仲間として、場の安全と尊重を守りながらセッションを進めます。

ファシリテーターは、


Taking Action とピアサポート

Taking Action は、ピア(同じ経験をもつ仲間)との支え合いを軸にしています。
「誰かに助けられる人」から「誰かを支えられる人」へと変わっていく過程の中で、
人は自分の力を再び感じることができます。

Shery Mead が示す**Intentional Peer Support(意図的ピアサポート)**とも深くつながり、
関係の中で共に成長し、理解し合うあり方を学びます。


日本における意義

Taking Action は、診断や治療の枠を超えて、
「生きる力」を取り戻すためのプログラムです。

日本でも、当事者や支援者、家族、地域の仲間が共に学ぶことで、
安心と希望の輪を広げていくことができます。
どんな背景の人にも、静かに寄り添いながらリカバリーの歩みを支えることができます。


参考文献

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