「噓をつく」という行動がどのサインにあたるかは、人によって意味や背景が異なるため、一概に「これ」と決めるのではなく、自分にとっての意味をふりかえってみるのがWRAPの考え方です。
● サインのとらえ方
WRAPでは、サインを段階ごとに整理します。
- 注意サイン(Early Warning Signs)
- ふだんとはちがうけれど、まだ日常生活は保てる状態。
- 例:イライラ、落ち着かない、不安が強まる。
- → もし「噓をつく」が、ちょっとしたごまかしや、自分を守るために軽く使うことが多いなら、この段階のサインと考えられます。
- 調子が悪くなってきているサイン
- 自分での対処が難しくなり、行動や思考に乱れが出てくる状態。
- 例:孤立する、人を避ける、感情の起伏が大きくなる。
- → 「噓をつく」が、人との関わりを避けたり、自分の状態を隠すために繰り返されるようになっている場合、この段階のサインになりやすいです。
- 深刻な乱れ(Things Are Breaking Down)
- 自分でのコントロールがむずかしくなり、日常生活が立ち行かなくなる状態。
- → 「噓をつく」が常態化し、自分でも本当と噓の区別がつきにくい、身の安全や人間関係が損なわれてしまうようなときには、この段階のサインとして記すのがよいかもしれません。
● サインの例
- 軽い噓(ごまかし、隠しごと) → 注意サイン
- 繰り返されて対人関係に影響する噓 → 深刻な乱れのサイン
- 自分や生活に深刻な影響を及ぼす噓 → 深刻な乱れのサイン
👉 WRAPでは、「自分にとって噓をつくことがどんな意味を持つのか?」をふり返り、自分のサイン一覧に入れておくことがとても役立ちます。