使い方ガイド
1. データの保存について
このワークシートに入力した内容は、お使いのブラウザに自動的に保存されます。他の誰かに見られることはありませんので、安心してご自身のペースで取り組んでください。次回同じブラウザで開くと、前回の続きから再開できます。
2. 各セクションの目的
- 大切なこと: あなたの回復の旅の土台となる価値観を、あなた自身の言葉で定義します。
- 道具箱: 元気になるための「お守り」や「対処法」をたくさん集めておく場所です。ここにある道具を、他のプランで活用します。
- 日常生活プラン: 「いい感じの自分」でい続けるための、日々の習慣を計画します。
- 引き金・注意サイン・深刻な乱れ: 気分が揺らぎそうになった時のサインを事前に知り、早めに対処するためのプランです。
- クライシスプラン: 一人で判断するのが難しい時のために、信頼できるサポーターに「どうしてほしいか」を伝える大切な計画書です。
はじめに:5つの大切なこと
WRAPのプロセスは、リカバリーの基盤となる5つの大切なことに基づいています。これらは、あなたの回復の旅における羅針盤です。公式の定義を参考に、それぞれのコンセプトが「あなたにとって」何を意味するのか、ご自身の言葉で自由に記述してみましょう。
希望 (Hope)
公式の定義:元気になれるという希望を持ち、目標に向かって前進し達成できると信じること。将来に対して悲観的にならない考え方です。
責任を持つこと (Personal Responsibility)
公式の定義:「自分で選択する」という責任を引き受けることで、人生の主導権を自分の手に取り戻すことです。
学び (Education)
公式の定義:自分が良い状態を保つために必要なことや、適切な決定を下すための選択肢について自ら学ぶことです。
自分自身の権利擁護 (Self-Advocacy)
公式の定義:必要としていることを勇気をもって冷静に声にし、人々と対話することで自分の権利を守ることです。
サポート (Support)
公式の定義:自分に必要なサポートを自分で伝え、得ると同時に、自分も誰かの力になるような相互扶助の関係性を育むことです。
元気に役立つ道具箱
元気でいるため、あるいは気分が優れない時に元気になるために役立つあらゆるもの(行動、物、人など)をリストアップしましょう。これがあなたのプラン全体の資源になります。
新しい道具を追加する
あなたの道具箱(項目をクリックで詳細表示)
日常生活管理プラン
「いい感じの自分」とはどんな状態かを定義し、その状態を維持するために毎日、あるいは定期的に行うことを計画します。
1. いい感じの自分
元気で、自分らしくいられる時の状態を具体的に記述しましょう。
2. 毎日するといいこと
この状態を維持するために、毎日欠かさず実践したい行動のリストです。
3. ときどきするといいこと
定期的に行うことで元気を保つのに役立つ行動のリストです。
引き金と対応プラン
気分を乱すきっかけになる外部の出来事(引き金)と、そうなった時の対応プランをあらかじめ考えておきましょう。
注意サインと対応プラン
「いい感じ」から少し離れてしまったことを知らせる、自分自身の内側で起こる微かな変化(注意サイン)と、その対応プランを考えます。
深刻な乱れのサインとプラン
深刻な乱れに陥っていることを示すサインと、その際に機械的に実行すべき明確な行動計画を定めておきます。
クライシスプラン
自分で安全な判断ができなくなった時に備え、あなたのサポーターに、どうしてほしいかを伝える計画書です。
このパートは、サポーターが目指すべき「回復のゴール」を具体的に示すための基準点(ベースライン)を設定します。危機的状況にある時の姿がその人のすべてではないことを伝え、本来の健康な状態を共有することで、サポーターは希望を持って関わることができます。
クライシスプランを発動させるべきタイミングを、誰の目にも明らかな、客観的なサインとして定義します。これにより、サポーターが「介入すべきだろうか」と悩む負担を軽減し、迅速かつ適切な対応を可能にします。
自分のケアを託す、信頼できるサポーターチームを明確に指名します。同時に、関わることでかえって状況を悪化させる可能性のある人物を明確に排除します。
緊急時にサポーターが迅速かつ安全に行動するために必要な、実践的な情報を提供します。正確な情報が、適切な医療判断とスムーズな手続きにつながります。
医療的な介入に関する自己決定権を、事前に明確に表明しておくためのパートです。これにより、望まない治療や不必要な介入を避けることができます。
入院が常に最善の選択肢とは限りません。可能な限り、住み慣れた環境で、最も制限の少ない形でのケアを受けられるように、入院以外の選択肢を確保しておくことが目的です。
入院が避けられない事態に備え、本人の意思を最大限尊重した入院先を選べるようにします。過去の経験に基づき、安心できる環境と避けたい環境を具体的に示します。
サポーターの善意が空回りしたり、かえって本人を傷つけたりすることを防ぐための、具体的な行動マニュアルです。「何をしてはいけないか」を明確に伝えます。
危機的状況からの回復を判断し、サポーターが権限を本人に返すタイミングを明確にするための基準を設定します。これにより、過剰な介入を防ぎます。
クライシスの後のプラン
危機的状況を脱した後、徐々に日常生活や責任を再開していくための計画を立てます。無理なく回復のペースを維持し、再発を防ぐために役立ちます。