発達障害の仕事

大人の発達障害に向いている仕事というのは正解はないと思われます。おそらく発達障害は症状が人それぞれというのがあると思います。

そこで、ここでは少しでも絞込みをするため障害者枠の仕事を中心にまとめていきます。普通の人の仕事については書けません~
私の独断と偏見をたくさんかいていこうと思います。ですので、自分で解釈して、自分にはこれは使えそうだな?これは使えそうもないなと判断つかない場合は毒にしかなりませんので、ご留意ください。
大事なのは不格好でも一歩進める気力かな。100%の準備はないと思います。100%の準備を求めると、私は準備だけで何も出来なくなります。

ここでは発達障害の仕事について、基本的に「就労・職場定着のガイドブック」のアプローチで接しています。もちろん実際の発達障害者の仕事の実体験を参考にしながら書いています。

◯脳の記憶の仕方、自己の特性把握

テンプルさん(アメリカで大成功しているアスペルガーの女性、起業家)の影響をかなり受けていますが、脳の特性は言語優位、映像記憶、マッチングなどに強みをもっている当事者が多いです。私はマッチングに強みがあると思います。これはSystems Engineer(SE)をする上ですごく役立っています。障害解析は私は健常者より早いです
脳の記憶、映像で覚える人、音声で覚える人、言語化して覚える人、自分がどの方法でということは意識したほうがいいとは思うのですが、結局好きなことを優先したほうがいいと思います。映像記憶が得意な人で絵もうまい(写実レベル)でも絵が嫌いですから、それを仕事にはしませんでした。
特性と仕事は必ずしも一致しません。発達障害の仕事の適職を探すとき、下記のURLは参考になるかもしれません。日本語版もありますが、まだまだ、仕事の選択肢が少ないです。英語できる方は英語で探したほうがよろしいかと思います。

https://www.cebglobal.com/shldirect/jp/
本来健常者向けですの上記のサイトを活用し、アメリカの発達障害が適職を探すときに推奨しています。日本語版はかなり貧弱ですが、参考にはなるかなと思います。

WAIS(もうこの辺飽きた人は多いと思います。)PS(処理速度)が高い人はミラーリングも自然とできますが、平社員としては働けます。しかし、マネージャー層になると失敗します。他の社員への指示だしが難しいです。自分が感覚的に出来ること(ミラーリング)で、言語化が苦手な人なんです。
平社員として働くなので対応している人もいる。しかし PSが高いのに気づく人には問題を抱えていることも多いです。感覚過敏や学習障害(LD)、ディクレシアなど発達障害でも特殊要因で苦しむことが多く、あるある話もできず、周りに気を使います。そして疲れる、そんなこともあります。
PSが90以下の場合、障害者就労をお勧めしています。いいかどうかはわかりません。仕事のアウトプットが出せなかったり、遅かったりで苦しむことが多いです。障害者就労の場合ある程度免除されることも会社ではありますから、障害者就労をお勧めしています。
PSが遅いときはいかに少ない工数でアウトプットを出せる方法を探すしかありません。自分なりの方法を模索します。私はVBAやpowershellなどのスクリプトをパソコンに仕込み、作業の自動化を図っています。作業の順番でアウトプットの雛形が最低限の工数で作る方法も熟慮します。
就労する上で自分の障害を言語化し、支援、配慮を求める必要があります。どう見つけるか、中途診断の人は過去の失敗から支援方法を見いだす人が多いです。ちょっと人より質問が多いです。同じ質問を何度もしてしまいます。私はおっちょっこちょいですなど、健常者がわかるレベルにします。
過去の失敗を思い出したくないとき、発達障害の支援コースで自分の困りごとを見つけた当事者もいます。ただし、PSが100超える人はたいてい簡単にクリアしてしまい、問題点は見つかりません。他のアプローチが必要かなと思います。http://www.jeed.or.jp/location/chiiki/tokyo/13_tokyo_service1.html

あまり時間がない方には「本田40式認知特性テスト 診断ツール」がお勧めです。ご自身の認知特性がわかり、そこから弱い部分もわかりやすくなります。

http://micri.jp/ninchitokusei/
自分の困りごとを言語化し、当事者本人がしてほしい支援を自分で設計するしかないと思います。共通して支援できるのは困りごとの言語化支援だけではないかと私は思っています。

 

発達障害の障害者枠についての準備

障害者枠の仕事で準備しておくと良いことは「仕事で支援してほしいことを言語化する」、「仕事で自分の得意分野を磨いておく」の2つかなと思います。ただどちらもなければ、そのまま仕事につくための就職活動に入っても問題ないかと思います。

また、「仕事で支援してほしいことを言語化する」ことが一人では難しく、PSが100以下の場合、東京都障害者職業センターの「職業準備支援」が役に立つかもしれません。また東京都障害者職業センターで行われているGATBの検査でさらに仕事の適職を探すのに役に立つかもしれません。苦手な部分、向いている部分の参考にもなります。GATBとはアメリカで開発された職業検査用に開発されたものです。仕事の流れをいくつかに分割し、必要な技能をまとめたものです。IT化の流れについてきているかは難しい部分もあります。

WAISのPSが100以上の場合、フリーランスで成功している当事者が多いのも気になります。仕事の仕方には様々な形があるんだなと思えることです。障害者枠だけでなく、これからは起業も検討する必要があるかもしれません。

発達障害の仕事中の不安や怒り

仕事が障害者枠でせっかく入っても、不安や怒りで自分を追い込んでしまう当事者をよく見ました。

不安や怒りはバーバラ・ビソネットの本では認知行動療法がお勧めされています。トキオではWRAPでうまく付き合う方法を探します。wrapにご興味ある方はぜひご参加ください。

オンラインで認知行動療法ピアサポートを行っている方もいます。ご興味ある方はご参加ください。開催者はビソネットさんの本を読んでいるので安心できるかと思います。

http://ppinstllc.seesaa.net/article/440839032.html

 

発達障害の仕事の実業務への対応

発達障害者の就労や仕事については「就労・職場定着のガイドブック」の本に基づき、職場への定着を目指します。
よく言われる「アスペルガー症候群」五つの特徴として、「交渉事が極めて苦手」(忖度が困難)「とっさのシチュエーションに対応できず、混乱」「自分の作業に夢中になり周りが見えない」「他人の顔と名前が一致させられない」「特定の人と深く親しくなることが苦手」とあります。これに発達障害の人もあてはまる人も多いです。
職業生活における能力上の問題をよく捉えていると思います.他にもプランニングや遂行機能の問題もあります.組織成員の一員として信頼とともに社会に受け入れられないという問題は,障害への理解や啓発,多様性経営などで解決できる問題とは思えませんよね。

最初は地元のボランティアやNPOで社会参加を目指す人が多いと思います。
他にも社会とつながりたい人は40歳以下の場合は saposute-net.mhlw.go.jp サポステのほうがいろいろ試せることは多いです。
健常者として試したい人もよいでしょうし、いろんなボランティアともつながっているところもあります。場所によっては立川の育ち上げネットでは障害者の受け入れも開始しています。
障害者枠で探す場合、ハローワーク、東京では年2回(6月、2月)に開催されていますが、個別開催も増えています。そちらも検討してみてください。
発達障害の方は書類選考より最初面接から入ったほうがうまくいくことが多いです。
求人票の探し方。先輩当事者に話を聞くのもいいでしょうし、障害者のための就労サイトで精神疾患の採用実績を調べるのもありでしょう。自分である程度得意分野を特定できたら、
http://www.pre-career.com  で相談するのもありだろうと思います。
障害者枠の仕事はなかなか満足感が得られないことも多いです。A型事業所も就労継続支援(A型)[総合支援法]の一覧も参考になると思います。
 http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/controller?cmd=lst&actionID=jgytik&SVCSBR_CD=341&JGY_CD1=&JGY_CD2=&JGY_CD3=&JGY_CD4=&JGY_CD5=

40歳以上の場合、今まで紹介した施設でも引っかからないケースは増えています。ずっと引きこもりだった当事者にはそうなりやすいです。実家が個人商店なら助かる当事者も多いです。それ以外の当事者はどうなるか、まず精神的に追い込まれることが多いです。そういう事例に多数立ち会いました
社会参加の方法はどうするか?ボランティア、NPO、バイトなどなどいろいろあるだろう、そことどううまくつながるかが課題。
つながり方で今いろいろ私も模索中なので、良い案を持っている方はぜひ紹介してほしいです。

就労支援施設で一番嫌だったのが、支援員が何もできませんから、作業員にも何もさせない。でも支援員はお金もらえるという構図でした。まるで支援員の給料をもらうための施設でした。まだそういう支援施設は多いと思います。
当事者側で頑張らないといけないものとしてキャリアアップだ。差別解消法の影響で会社の対応がかわりつつある。そして、少しでもチャンスがあると思える当事者がいろいろな形でキャリアアップ図れる当事者はキャリアアップし、道を開く。
それ以外の当事者は新たな道を模索できる人から模索します。それが現状だと認識しています。
結局障害者枠側から観察すると、健常者枠で3年程度働いて、障害者枠に移った人のほうが給料がいい。まあ、そういう側面もある。でもこれは週に40時間働ける人のモデルです。多様性を目指す方法ではない気がします。

多様性のある就労とは何でしょう?たとえば起業支援がないのはちょっとびっくりしています。

就労支援施設での不満は何でしょう?私がいった施設の支援員がハローワークの実習という制度を知らなかったり、福祉制度を全く知らない集団でした。
問題は根深く支援員が地元の企業に飛び込み営業して仕事をとってこないといけないことにあると思います。福祉を目指す人が何を売っていいかもわからず、地元企業に飛び込み営業をかける。
もっと地元と福祉を密接につなげる方法はないのだろうかと思います。
この頃どんどんできているA型はどうなのでしょうか?個人的にはb型がいっぱいになったからA型ができた気がする。しかし雇用保険が出るか出ないかの週20時間で終わるところもある。なんやかんやで仕事がないのだ、もちろん安定して働かない人もいるとは思います。

A型で20時間以上働けるようになったら、下記のキャリアアップ講習も受けられます。
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/school/carr_up/

A型で20時間以上働きながら、キャリアアップを図り、障害者枠に切り替えたり、起業したりする道筋を付け加えることができたらなと思います。

もう少し発達障害の障害者就労についてもう少し考えてみます。
石井京子先生の本を読んでいて思うのは私のような周りの空気を読むことができない自閉症スペクトラム障害を中心にしたほうが効果が出ると思います。
企業側の方向性を当事者の方にわかりやすく伝えたこと、企業に入る前に多少なりとも知識を得ておくことで、企業に入ってから読む空気の量を減らせることができます。
石井先生の方向性を私のような空気を読めないが週40時間働く体力がある当事者にあてはめると効果がでると思います。ただ発達障害当事者がそればかりではありません。
正攻法として石井先生のやり方が一番いいと思います。実際私も今の会社に勤めています。 石井先生のやり方は空気を読むことができないが週40時間働く体力がある当事者以外には有効なアプローチがないのだろうかというところです。少なくても週40時間働く体力が前提となることでは既存の会社の理念に合わせていくというアプローチだと思っています。
それ以外のアプローチとは何でしょうか? 私は個別調整するためにはある意味起業しかないかもしれないと思い始めています。
じゃあ実際に起業している当事者モデルはどういう人か?有名なのはじゃあ実際に起業している当事者はどういう人か?有名なのは下記の人たちかなと思います。

片岡杏紗さん
 村上真雄さん
https://crowdworks.jp/public/employees/106885
https://www.lancers.jp/profile/aspeman0110/feedback/0/win

起業するときに計算が苦手な人、事務作業が苦手な人という人も出てくると思います。ただ、そのあたりを支援する仕組みが欲しい。会計はfreeeなどで対応できると思います。事務系はいろいろ検討する必要が出てきます。
たとえば私の知りあいの当事者の父(アスペ疑い)は、サラリーマン辞めて個人事業主になったものの、確定申告を母に丸投げして、母が大変でした。その他にも深夜まで仕事を手伝わされた母がキレて手伝わなくなったことで、結局個人事業主も続けられなくなりました。
今はfreeeなどのソフトウェアもありますので、ソフトによる起業支援もあるかなと思っています。
発達障害が本当に優れていると思うなら、起業支援を行ってもいいのではないでしょうか。起業できる人は障害者ではありませんから、すべてできる人と思っていないでしょうか?一部支援することで起業できる人間もいるんです。発達障害の多様性を信じるなら、多様性を受け止めてほしいと強く望みます。

本が気に入った方は下記の英語版もございます。こちらにはもっと詳しく書かれていると思います。

職場定着の方法

コーチングについては私は下記のところにお世話になっています。私自身もコーチングの資格を取得し、自分自身によるセルフコーチングで行っています。
1番売れてます 目標達成のための心理学コーチング(3か月)
仕事の現場には障害支援者をいれ、実際の現場を見ていただいています。仕事のパフォーマンスを発揮しているかという観点です。いくらコーチングで気づいても仕事のパフォーマンスがある程度発揮していないと、仕事現場への定着は難しいです。

障害支援者の目、コーチング、私のつなぎの3つ巴で就労定着に取り組んでいます。

支援者やコーチングによる気づきや意味付け介助をしていただいています。

就労を目指す方で、自分の強み、得意分野が決まった方はまずは下記のところでご相談ください。私たちもここで紹介していただき、障害者枠の仕事をしています。

https://www.pre-career.com/

まだ強みがよくわからない方はA型や特例子会社から探すほうがいいかもしれません。

東京都A型一覧

http://zen-a.net/about/organization/members.html

特例子会社

 

就労定着はなかなか難しい、3年以上続くかどうかという一つの区切りがあるかなと思います。
私は1つの就労支援、6つのなかぽつセンターに断られ、現在の就労支援に至ります。
後は私自身もコーチングの資格もとり、セルフコーチングをおこなったりしています。 https://coconala.com/services/152574 今は左記のコーチングにお世話になっています。
私はWRAPという手法を始めました。少しずつひろがっている感覚もありますし、私にも良い効果が出ています。たとえば、私の場合、ツイートの内容が安定しているのではないでしょうか?
WRAPから社会参加に行く道筋をどう整えるかというところに焦点はうつります。もちろんWRAPがだめという当事者もいますが、そこは待つしかないと私は考えています。オンライン当事者会に家から参加してくれたらラッキーだと思っています。

WRAPが苦手な人は当事者研究やCBTなどがあります。参加してみてください。
当事者研究
オンラインCBT
就労後の定着支援をどうするかにもっとフォーカスをあてたほうがいいと思います。

僕が見ている限り、不安、不満からやめるケースは多いです。社内でピアサポートを行い、当事者研究の視点、コーチングの視点、WRAPの活用なども考えて不安、不満を吐き出し、うまくいけば解決する方法を模索することも重要だと思います。発達障害は多様であり、多様なアプローチでアクセスしないと当事者の悩みは軽減しないと思います。答えはその当事者の中にあります。私は自分の専門家は自分というWRAP、当事者研究、アメリカの個人主義ではぐくまれたコーチングも有効活用できると思います。
社内のピアサポートはなぜ必要か?その会社の雰囲気があるから、その雰囲気に合わせた解決方法があると思うから
もちろん、ピアサポート可能な障害者が、ピアにいるとはかぎらない。傾聴とそれで浮かび上がったことへの責任ある対応を取れる人が必要かなと思います。
就労していても生活支援が必要な当事者もいることを忘れないでほしいです。ゴミ屋敷や買い物にいけないなども支援は必要なんです。
障害福祉サービス受給者証で生活支援を受けられることがあります。この辺りは支援者と相談しながらご検討ください。
また、障害福祉サービス受給者証でサービスを受けることができなくても、まれに地域活動センターで独自のヘルパー制度を持っていることがあります。地域活動センターにもご確認してください。

就労支援機関

地元に最初に仕事の相談するのがいいと思います。

東京であれば下記のなかぽつセンターがあります。仕事や生活の相談もできます。

アイキャリア

特定非営利活動法人WEL’S

ご自身に合いそうなところを探してみてください。

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