統合失調症から発達障害への診断名を変えること

今精神医学では地殻変動が起こりつつあるのではないかと感じています。
もともと統合失調症の診断には違和感を抱いていました。私の2人のおじさんは統合失調症という診断を受けています。
しかし私の記憶にはおじさんのアスペルガー的な要素しか思い出しません。
一度好きだと言ったミニカーを会うたびにくれたこと、まぐろが好きと言ったら、すし屋にいったときはまぐろしか頼めなかったこと、私が風邪をひいて具合が悪いのに約束していた遊園地に連れて行ったこと、そんなことばかりを思い出します。
医師は自分では理解できないことをすべて統合失調症にしているのではないかという感覚が私にはあります。

くしくもたまに統合失調症の診断を受けている人に相談受けることがあるのですが、実は自分も発達障害ではないかと、そしてそういうエピソードを聞いています。薬の副作用で悪夢をみたり、傾眠傾向が強まったり、自殺衝動が発生しているのに医師は当事者の感覚を信用せず、新たな精神疾患が見つかったとされる。

実際欧米では自殺傾向が強まるということで、ベンゾ系の薬は2週間以上は投薬してはいけないことになっております。日本だけ許可がされているのです。この構図に私はHIVで有名になった血液製剤の構図を感じるのです。

こういった技術面でも遅れている日本です。統合失調症の診断を受けると、一生薬を飲まないといけないと信じている医療関係者は多い。
実際就労しながら、投薬せず、幻聴も聞こえなくなったという当事者にも会いました。
こういった事例が学会にもっと届かないと、医療関係者の意識はいつまでも変わらないのでしょうね?

変わらないところをいくら考えても仕方がありません。
私に相談してきた統合失調症の診断を受けた人の年少期エピソードを聞くと、発達障害系のエピソードが満載でした。
また医師から飲まされている薬は全く効き目がないそうです。
その人が通っている病院では発達障害の診断実績がなかったので、発達障害の診断実績のある病院をご紹介しました。
そこの病院で幸いにも発達障害の診断が出てお薬がかなり減りました。

ようやくこれから原疾患である発達障害と向き合う過程にはいっていくようです。お薬を減らした影響もあり、体調を崩しているところもありますが、ご本人が望む医療支援を受けられるようになったそうです。

今後発達障害と誤診された統合失調症の患者が増えるだろうと推察します。
でもそれが社会復帰につながるなら、良いことではないでしょうかと私は考えています。

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